[レポート] ビジネスクリティカルなアプリケーションのダウンタイム最小化と障害防止の重要性について学んできた #AWSreInvent
はじめに
おのやんです。
ビジネスクリティカルなアプリケーションのダウンタイム最小化と障害防止の重要性という観点でデータベース・データストレージの移行について学べるセッションに参加してきました。
今回は、こちらのセッション参加レポートを書いていこうと思います。
セッション概要
STG341 | Meet performance demands for your business-critical applications
Nov. 27 | 1:00 PM - 2:00 PM (PST)
Organizations across all industries have production-level applications that are on premises and are candidates for transition to the cloud. Finding a performant, full-featured file system in the cloud has been a challenge. General-purpose cloud options seem attractive but tend to be siloed and complex and lack enterprise-class capabilities. AWS file storage helps you accelerate cloud migration, reduce costs with storage efficiencies, and modernize business-critical workloads. Join this session for expert advice on migrating environments like VMware and databases like SAP HANA, Oracle Database/Oracle RAC, and Microsoft SQL Server. Also, hear industry-specific line-of-business use cases for industries such as media and entertainment, financial services, and healthcare.
STG341| ビジネスクリティカルなアプリケーションのパフォーマンス要求に応える
あらゆる業種の組織には、オンプレミスにありながらクラウドへの移行を検討している本番レベルのアプリケーションがある。クラウドで性能の高い、フル機能のファイルシステムを見つけることは困難でした。汎用のクラウドオプションは魅力的に見えますが、サイロ化された複雑なものになりがちで、エンタープライズクラスの機能を備えていません。AWSのファイルストレージは、クラウド移行を加速し、ストレージ効率でコストを削減し、ビジネスクリティカルなワークロードを近代化するのに役立ちます。このセッションでは、VMwareのような環境と、SAP HANA、Oracle Database/Oracle RAC、Microsoft SQL Serverのようなデータベースの移行に関する専門家のアドバイスを受けることができます。また、メディア・エンターテイメント、金融サービス、ヘルスケアなど、業界固有のビジネスラインでの使用事例もご紹介します。(DeepLにて翻訳)
セッション内容
今回の主な内容としては、ビジネス・クリティカルなアプリケーションをクラウドに移行することで、耐障害性、パフォーマンス、コスト管理が実現できるというものです。
本セッションの冒頭では、"ビジネスクリティカル"という単語を、「ビジネスを継続するのに必要不可欠である」と定義していました。要は、「止まると会社がやばくなるくらい重要なシステム」です。
ここではその例として、データベースやデータストアのような、IT組織のバックボーンを支えるシステムが紹介されていました。
ビジネスクリティカルなアプリケーションを運用し続けるには、クラウドへの移行が効果的です。しかし実際問題、ビジネスクリティカルなアプリケーションをクラウドに移行させそうとすると、さまざまな問題が生じます。
ほとんどのアプリケーションはストレージに多かれ少なかれ依存しています。データベースやファイルシステムにある特定の機能や特性を前提にしていることも珍しくありません。このようにデータソースと密結合している場合だと、クラウドに移行する際に多くの時間がかかってしまいます。アプリケーションの動作確認だったり、アプリケーションの実行方法を教育に直すことになるかもしれません。
これらを解決するソリューションとして、Amazon FSxが紹介されていました。Amazon FSxは、お客様がAWSにアプリケーション移行における、俊敏性、柔軟性、高い回復力、これらすべての利点を追加できるストレージ・ソリューションを提供することとのことです。要は、移行を簡単にしたいということですね。
ここに続いて、SQL Serverが例として紹介されていました。具体的には、SQL ServerのマルチAZクラスタをデプロイすることで,可用性を高めることができます。
また、Amazon FSx上のパフォーマンスにも言及していました。FSxのSQL Serverは、トランザクションあたりのコストを抑えながら、1つのファイルシステムに対して最大40万のI/Oオペレーションと12GB/秒のIOを実現しているとのことです。
このようにアプリケーションとストレージを切り離すことで、SQL Serverの導入におけるライセンスコストは最大60%削減できるそうです。
さらにFsX for OpenZFSでは、スナップショットやデータクローニング、Oracleデータベース用のアーキテクチャなど、多くのZFS機能が使えるとのことです。スナップショット機能を利用してデータのバックアップとリストアを行ったり、データベースのコピーを事前に作成してアップグレードにかかる時間を短縮したり、バックアップが不要になることによるアップグレード所要時間の短縮だったり...
所管ですが、所要時間の短縮といった「時間」にフォーカスを当てた説明が多かったように思えます。
このスナップショットの活用例が後に続きます。スナップショットを使用して、予想外の障害から迅速に復旧し、RTOとRPOを削減したり、インスタンス障害時にゼロタッチで復旧することもできます。
ログバックアップをマルチAZのファイルシステムに保存してAZ間でデータを複製・同期することで、アーキテクチャの耐障害性の高める例も紹介されていました。
さいごに
「ビジネスクリティカルなアプリケーションだと、長時間止めるのは難しいよね?」という切り口で、ストレージ移行におけるAWS活用例が紹介されていました。
可用性や耐障害性にフォーカスを当ててストレージ移行を学ぶことで、実際の案件でも活かせそうだと感じました。では!